大人のソロ焚き火を趣味にすると広がる世界と初心者7つのコツ

2022.09.17 (土)

ソロ焚き火とは、一人で焚き火をたのしむスタイルのこと言います。グループでワイワイガヤガヤするのではなく、自分が育てた焚き火とそっと向き合いながら静かなひとときを過ごす・・・そんな大人の時間です。

子供の頃を思い出す。田舎のおばあちゃんの家に行ったときのこと。薪でお風呂を沸かすの手伝って作業に没頭したり。裏庭で一斗缶を使ってひたすらごみ焼きをしたり。そのときの情景がふと蘇ってくる・・・

こんな話を耳にすることがあります。まさにソロ焚き火の原点なのかもしれません。

これからソロ焚き火をやってみたい人がここだけ知っておけばというポイントをまとめました。焚き火を趣味にしてこれまでと見える世界を変えてみませんか?

ソロ焚き火で得られる世界

現代人は時間に追われ、自分を振り返る機会がありません。そんなときソロ焚き火をやってみてください。焚き火を介して、青い空、風が頬を伝う、木の香りを感じるなど日頃使わない五感が蘇ってきます。

同時に心が解き放たれ、気持ちが落ち着いていきます。ただただボーっと火を眺めていると、頭の中がリセットされていくのがわかります。

脳にも許容量があります。毎日あふれるように入ってくる情報量。そのままにしておいたらキャパオーバーを起こしてしまいます。そんな時こそリセットをかけてください。

難しいことを考えなくていいです。まずは焚き火と向き合ってみましょう。そして頭をからっぽにしてください。からっぽになると不思議、明日への活力が湧いてきます。

焚き火はどこでやるの?

「とはいってもそもそも焚き火はどこでやったらいいの?」という疑問があるでしょう。焚き火をする場所にはいろいろと制約があって限られています。

大手を振ってできるのはキャンプ場です。まずは近くのキャンプ場を探してみましょう。でもキャンプ場というとハードルが上がりますよね。次の候補は公園。BBQ場のある大きめのところなら、小さな焚き火ができます。

河原や山の中といった場所は所有者がいるので勝手にやってはいけません。焚き火に関連する法令条例もあります。正しい焚き火はルールを守ることから。身勝手な行為は厳禁です。

何はさておき安全管理

もう一つ大切なことが安全な焚き火。シーズンになると焚き火が原因になった山火事といった悲しいニュースも流れます。周囲から燃えやすいものをなくす、風向き、火の大きさに注意する、消火の準備をする。現地に到着したら確認してほしいポイントです。必ず周到に準備してください。

焚き火をするなら必須のツール「焚き火台」

最近はキャンプ場であっても直火(直接地面で焚き火をすること)はほぼ禁止になっています。焚き火をするには専用の台を用意してください。

アウトドアブームに乗っかり、いろいろなメーカーからあらゆる種類の焚き火台が発売されています。購入する段になると、「いったいどれを選んだらいいんだろう・・・」と悩んでしまいます。

ソロ焚き火台を選ぶポイントは、「携帯性」「燃焼性」「組み立て後片付けのしやすさ」「かんたんな料理ができる」「そこそこ丈夫」「リーズナブル価格」という6点。

協会では、6点に加えて「自然と一体になれる」「直火に近い」焚き火台を推奨しています。

焚き火は自然とのつなぎ役になってくれる存在。せっかく自然の中に入ったのに、人工物だらけだと魅力が半減しますよね。自然に溶け込む違和感のなさが大事です。

焚き火の醍醐味は直火にあります。直火の世界は一度やると離れられなくなります。本当は台なんかではないのです。でもしょうがないですよね。だから直火に近い焚き火台をおすすめしています。

マナーをちゃんと守る

焚き火をするなら直火に勝るものはありません。でも上記のように直火は禁止になっています。多くの理由は、マナーができていない人が増えているからです。燃えカスで地面を焦がしたり、やりっ放しで帰ったり・・・これではいただけません。

目指すところはきれいな真っ白な灰になるまで燃やし尽くすこと。余分な薪を投入して燃えカスで残すとせっかくの薪がかわいそうですよね。

キャンプ場であれば所定の場所への廃棄、廃棄場所がない場合は、燃えカスを持って帰って自宅で処分する。焚き火はあとかたづけまでやって完成です。

自然を大切に思えない人は焚き火をする資格がありません。大人のかっこいい焚き火はマナーがきちんとできていることが条件です。

最初の難関&愉しみ「火おこし」

焚き火といえば火おこしですね。少し難しそうですがクリアすると達成感を味わえます。薪は市販のものもありますが、ぜひ自然の木枝を使ってみましょう。

近くの公園でも気にしてみるといろんな種類の枝が落ちています。太さが違う、乾いているものがポイント。薪拾いからはじめると、自然と一体になる焚き火の愉しさが広がります。

拾った木枝を焚き火台に組んでいきます。着火剤になるスギの枯葉、木枝は細いものから順番に。まん中が高くなるように組めたらマッチで着火。あとはしっかり見守っていきます。火おこしのコツは、燃やすのではなく「育てる」。何度もやってマスターしていきましょう。

もうひとつの愉しみ「焚き火ごはん」

火を見ていると何かを焼いてみたくなるのが人の心理。初心者でもお手軽かんたんに焚き火で一品がつくれるレシピをご紹介します。

使う調理器具は北欧発のメスティン。煮る、炊く、焼く、蒸すがこなせて、コンパクトで持ち運びしやすいのが特長、ソロキャンプにはもってこいです。一時期は品切れが続く人気ギアになりました。

今回はお酒のつまみというイメージでシュウマイをふかしてみます。作り方はいたってシンプル。なべ底に水を少し入れて、クッキングペーパーの上に市販のシュウマイをのせ、焚き火の上で待つこと10分。

ふっくらほかほか出来立てシュウマイの完成です。焚き火に癒され、シュウマイをつまみながらお気に入りのお酒を傾ける。至福のひとときが流れます。

そんなメスティン、100円均一でも多数のバリエーションが揃っています。これから始めるなら、いきなり高価なものを買う前にこれです。

おすすめはDAISOさんのメスティン。一合炊きなら何と500円!メスティン以外にも「こんなものまで扱ってるの!」と驚くようなグッズが並んでいます。アウトドアを始めようと思ったら、真っ先に100均へGO!

焚き火愛で取り戻すやさしい気持ち

焚き火は暖かさ、灯り、食べる、癒しなど人間が生きていく上でなくてはならない基盤を与えてくれます。落ちている木枝があれば立派な焚き火が育っていきます。

木枝を利用することで、木や森を大切にしてあげようという気持ちが生まれてきます。焚き火と向き合うことで人にやさしくという気持ちを取り戻すことができます。焚き火を相棒にして得られる世界を体験しましょう。

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