頭をからっぽに心を整える焚き火時間のつくり方

2021.10.11 (月)

現代人は、日々何かと忙しくし、時間に追われる毎日を送っています。そんな毎日を送っているとだんだん心が疲れてきます。

「物事に集中できない」「なんとなく不安な気持ちがある」「ついついイライラしてしまう」「気づいたらスマホばかり見てしまう」そんなときに必要になるのが、何もせず、頭をからっぽにするということです。

焚き火はそんな時間を演出してくれます。頭がからっぽになると自分自身とのコミュニケーションが進んでいきます。本記事では、頭をからっぽにして、心を整える焚き火時間のつくり方をご紹介します。

まずは外に出て上を向く

ある日のこと。モヤモヤしていることがあって朝からすっきりしない感じを引きずっていました。こんな日は外に出よう。いつもは片時も離さないスマホやタブレットを手放しました。

椅子に座ります。足を投げ出します。見上げると抜けるような青い空があります。「こんなに空って広かったっけ・・・」改めて感じます。木々を揺らす風の音、鳥の声が自然に耳に入ってきます。

「そうだ焚き火をしよう」思い立ちます。

焚き火をつくる

支度を始めます。薪(たきぎ)にする木枝を拾ってきます。歩いていると木々の様子を感じます。木洩れ日が心地良い。素手に伝わってくる木枝の温かさがあります。

薪を組みます。火がまわりやすいように集中します。そして着火。道具はいつもマッチを使います。炎が軸を伝い自然な感じが他では味わえないからです。

火が安定するまで動き続けます。薪を動かしたり、追加でくべたり。その間、ひたすら没頭、頭の中は真っ白。ただただ火を整えることに一心不乱になります。

何もせず、火をぼーっと眺める

やがて焚き火が整っていきます。ただ火をぼーっとながめる。ゆらゆらゆれる炎の姿。薪が爆ぜるパチパチという音。風にあおされて赤く光る熾火。ゆったり、静かに、何もしないというのがコツです。いつも何かをしないといけない・・・そんなふうに思っていませんか?まずその気持ちをリセットしましょう。

五感を感じる

目を閉じてゆっくり呼吸をしてみます。頭から足の先まで空気が入ってくる感覚を得ます。風の音、鳥の声、草木の香り・・・改めて感じられます。いぶされる煙の香りが心地良いです。自分の内側に眠っていた五感が立ってくるのがわかります。

自分の感情に気づく

その間、なんとなく今の自分を振り返ってみました。自分のもつ感情をフラットに感じてみました。「そうか、必死になり過ぎていたかも・・・」気づきが生まれてきます。そしてどうしたらいいかがわかってきました。心が落ち着かないと目の前にある課題と向き合うことはできないものです。

あるがままを感じる

そのうち時間を忘れていました。数時間過ごしたでしょうか。心の中にあったわだかまりのようなものがスーッと消えていくのがわかりました。まさに焚き火デトックスです。

あれをやらないとこれもある・・・必要以上に力が入っていませんか?たまには肩の力を抜いてみましょう。自然なながれに身を任せてみてください。からだをくつろがせると心が穏やかになっていきます。

頭をからっぽにしてはじめてインプットできる

現代人は朝から夜までスマホやPCが相手。暇さえあればスマホをのぞき込んでいます。新型コロナ禍でオンラインが一気に加速しました。まさにオンライン常時接続という状態です。

スマホをのぞき込むと背中が丸まります。下ばかり向くから余計に良くありません。

現代人は余計なことを考え過ぎる傾向にあります。いつも頭の中は一杯、余裕がありません。そんなときは頭をからっぽにしてみましょう。焦らずゆっくり、ぼーっとする。何もしないし、何も考えない。ゆったりとした時間のながれにまかせてみます。

他者との関係は自分とのコミュニケーションから

オンラインが主になると、自宅にずっといて孤立してしまうケースもあるといいます。たしかに部屋でずっとPCに向かっていたらだんだん頭がおかしくなってきます。そうした結果、SNSの心ない誹謗中傷といった状況にまでエスカレートしています。悲しい話です。

心が波立った状態で、イライラしたまま相手と接するとその感じが伝わります。表情にも出ます。相手は敏感にそれをつかみます。この人とは話したくない。関係は良くない方向へ進みます。

コミュニケーションには他者に対するものと自分に対するものがあります。自分とのコミュニケーションができていないと他者とのコミュニケーションまで至りません。

焚き火を相棒にすると、自分とのコミュニケーションが自然にできるようになります。定期的に焚き火を傍らに自分と向き合うひとときをつくってみましょう。

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