はじめて焚き火ができる場所の選び方
焚き火をしてみたい。でもいったいどこでやればいいの?まず場所をどこにするかで困ってしまいますね。特に都心部や街中では焚き火ができるところは限定されます。条例で禁止されているところもあったりします。
本記事では、身近で焚き火がしたいと思ったときにどんな場所を選べばいいのかをまとめました。
キャンプ場
何の規制もなく焚き火をするならキャンプ場になります。キャンプ場なら焚き火専用の薪も売っているのでその場ですぐに焚き火ができます。
ただほとんどのキャンプ場で器具が必要になります。焚き火台と呼ばれるものです。焚き火台は各メーカーから多数発売されています。焚き火をするにはまずは焚き火台の用意が必要になります。
これに対し地面で直接焚き火をするのを直火といいます。焚き火の醍醐味は直火にあります。
地面で着火するときのワクワク感、立ち上がる炎の美しさ、足元から暖めてくれる安心感など直火ならではの魅力は多数あります。ほとんどのキャンプ場で直火できないのは残念なところです。
直火禁止はにわかキャンプをする人が増えて、マナーが悪く、地面や芝を痛めてしまったりするのが一因と言われています。
焚き火をした後にきちんと後始末ができていたらこうはならなかったはず。焚き火をしたらやりっ放しにせず元通りの状態にするのがマナー。キャンプ場には炭など燃えかすを捨てる場所があるので利用しましょう。
思う存分といってもキャンプ場はみんなが共同で使う施設です。自分だけのスペースではありません。
周囲のキャンパーには気遣いをしましょう。煙の風下に隣の人がいる・・・などは良くありません。逆の立場になればすぐわかること。周囲には最低限の配慮に気をつけたいものです。
バーベキューができる公園
キャンプ場以外で焚き火ができるところとして公園にあるバーベキュー場があります。公園のバーベキュー場は無料や安価なところが多くお手軽です。
多くの場合、燃えかすを捨てるところも設けてあります。できるといってもあくまでバーベキュー場です。大きな火をおこすのはやめましょう。
ただ公園だったらどこでもいいというわけではありません。基本はバーベキューができる場所があること。BBQ場があるのは比較的大き目の公園になります。
新緑がまぶしい春、紅葉と落ち葉で気持ちが落ち着く秋、冬の凜とした空気が冴える冬、木々の中季節の変化を感じながらの焚き火をたのしむことができます。
ただ公園利用は昼間のみに限定されます。焚き火の醍醐味が味わえる夜間利用はほとんどないのがさみしいところです。
※東京23区内の公園はBBQ場があっても基本焚き火禁止となっています。(2022年現在)
河原
「河原はどうなの?みんなやってるよね・・・」そんな気持ちになるでしょう。河原は大丈夫のはず・・・と思いきや、実際はそうでもない場合が多かったりします。なぜなら土地には所有者がいるからです。
もし焚き火をやるなら、その場所が誰の所有のものかを確認し、許可をとった上での利用ということになります。むやみに他人の所有地には入ること自体NGです。
数年前、焚き火の宿を開設する際、地域の消防署できいたところ、洗濯物に臭いがつく、ダイオキシンが出るなどで近隣からすぐに通報が来ることもあるそうです。
少し規模の大きなものをやるとなれば、事前に消防署への届け出も必要になります。詳しくは最寄りの消防署で確認することをおすすめします。
自宅の庭
「じゃあ自分の家ならいいの?」という疑問もあるでしょう。子供の頃、裏庭で火を焚いた記憶をもつ人もいるでしょう。でも基本は難しいと思った方がいいです。
理由は上記した近隣問題。煙や匂いが流れることでご近所への迷惑、苦情になることも考えられます。また焚き火に関連する法令や自治体ごとに設けられた条例があります。その中で禁止事項となっているケースが多いからです。
取り戻したい「焚き火の歌」で描かれた風景
上記以外は公に焚き火をすることが認められたところはないでしょう。ある意味、さみしい世の中になりました。
ひと昔前なら街角で落ち葉焚きなどが普通に行われていました。
「垣根の垣根の曲がり角、たき火だたき火だ落ち葉焚き・・・」
焚き火の歌にあった風景です。日本の古き良き風物詩でもありました。
落ち葉焚きをしていると近所の人が自然に集まってきました。そこで他愛のない雑談をしていました。
大人から子供まで人と人がふれあうひとときでした。そんな風景がなくなって心と心が通い合える場が少なくなった今日この頃。焚き火の歌の世界を復活したいものです。
そんな世界が自由につくれる「森を育てる体験フィールド」を開拓しています。木や森のことを思いを寄せ、マナーを守って安全な焚き火ができる場を広げていきたいですね。
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