キャンプでの焚き火初心者の火おこし術・やり方~これだけ覚えれば焚き火マスター

2020.04.01 (水)

焚き火のスタートは火おこしにあります。これができないと何も始まりません。火がないと温まれないないしお茶も飲めないし料理もできません。キャンプで初心者が苦労するのは火おこしだったりします。でも一番たのしいのも火おこしです。本記事では基本になる初心者のための焚き火火おこしのやり方を紹介します。

自宅から持参するもの

マッチもしくはライター、新聞紙、使用済みの割りばし20本程度、軍手、火ばさみ、うちわは必須アイテム。あとスコップとバケツがあればベスト。さらに準備周到にするなら焚きつけになる小枝や松ぼっくりを事前に集めておくと最高です。どこで集めるのかいうと近所にある公園。公園には、日頃に気にしなかったら見過ごしてしまうような小枝がたくさん落ちています。キャンプに行く前に焚きつけ拾いをするのが定番になっています。この焚きつけ拾いが思いの他たのしいんです。無心になって拾っていると心が真っ白になるから不思議。ぜひ試してみてください。

焚き火が燃える原理

焚き火が燃えるためには燃料、熱、酸素の3つが必要になリます。この3つがバランスよく調和することで火が熾き、火を保つことができます。必要な量の薪が入っているか?熱の集中ができているか?空気が通りやすくなっているか?この3点に注意を置きながらやると火おこしは上達します。火がなかなかおきない時は熱が溜まっていないことが多いので意識してみるといいです。

薪、焚きつけの準備

焚き火づくりには、燃料準備、火おこし、火の維持の3つの手順があります。準備として薪と焚きつけが必要になります。薪や焚きつけは近隣から拾ってくるかキャンプ場で購入するかの2つの方法があります。初心者はメイン燃料になる薪はキャンプ場で購入し、プラスアルファをキャンプ場近隣で拾ってくるのがベター。燃料として必要なものは、着火剤、焚きつけ、薪の3種類です。

着火材は新聞紙がおすすめ。単に丸めただけでは火は付きにくいもの。新聞紙1枚を半分に切ってそれを畳んで5センチ程度の棒状にします。棒状のものを軽くねじりながらひと結びしてヘビのとぐろのような形にします。ふわっというところがコツで、固く結ぶと燃えにくくなるので注意しましょう。出来上がりはしっぽと頭が出た感じになります。このしっぽのところに火をつけます。

荷造り用の麻ヒモも着火剤として重宝します。細かくほぐしてふわふわの繊維のかたまり状にします。麻ヒモはキャンプ場では別の用途でも使えて便利です。一つ持っておくといざというとき助かります。

焚きつけとしてはまず枯れ葉。なかでもスギの枯れ葉や松ぼっくりは良く燃えます。小さな火から大きな火になるように太さの違う小枝を集めていきます。キャンプ場の夜は思った以上に早く暗くなるので、焚きつけは到着したら早めに集めておくことをおすすめします。

キャンプ場で売っている薪は太いのでエンピツ3本分くらいの太さに割ります。割る道具はナタや手斧を使います。こうした道具を使うときは薪を持つ側に必ずグローブをつけること。振っているうちに手元が滑って思わぬ怪我になることがあるからです。自宅から使用済みの割りばしを持参すると手間なく焚きつけになり便利です。

着火材、焚きつけの準備ができたらそれを焚き火をする場所の近くに順番に並べていきます。火が付きやすいものから順番に用意します。燃えやすい順番にいくと、着火材→枯れ葉→小枝→細く割った薪→中くらいの薪→太い薪というながれになります。火はついたけど次に入れるものが手元になくせっかくの火種が消えてしまうということがよくあります。ひと手間掛けてもこの下準備を怠らないことが上手な火おこしのキモ。下準備がきちんとできているか否かで上手な火おこしは決まると言っても過言ではありません。

焚きつけへの着火

火がつきやすいように材料を組んでいきます。まず新聞紙の着火材を中心に置きます。新聞紙を囲むように枯れ葉を乗せていきます。そして割りばしなどの細い木や小枝を組みます。このとき空気が通るようにべちゃっとつぶさないようにするのがコツ。さらに少し太い枝を組んでいきます。ピラミッドのように三角錐をつくっていくイメージになります。火は下から上へ上へと向かっていきます。こうすることで新聞紙の先端から火が燃え移りやすくなるわけです。

着火にはマッチやチャッカマンを使います。軸の長いものの方が手元が熱くならず使いやすいです。着火剤から枯れ葉、小枝、少し大きな枝に火が移っていくまでが勝負。ここで慌てて薪を入れると消えてしまいます。じっと我慢しながら火がまわっていくのを待ちましょう。火を着けるというより「焚き火を育てる」という気持ちが大切です。

市販でも着火剤はいろいろと売っていますが、焚き火火おこしの醍醐味はやはりマッチ1本。日常生活でマッチを使う場面は減ってきました。でもシンプルに火を着ける道具としてマッチは欠かせません。マッチ1本で一発着火できる術を身に着けていきましょう。

焚き火の維持の仕方

初めて焚き火をやるときに間違ってしまいがちな事例に薪を詰め込んでいくというものがあります。詰め込むと空気の通りが悪くなり、せっかく燃えた火が消えてしまいます。三角錐のように立てかけるのは空気の通り道をつくるためと心得てください。最初からうまくいくとは思わない方が無難。二度三度と失敗を重ねるうちにコツがわかってくるものです。

薪と薪の間に空間がなければ火は消えてしまいます。燃焼には空気が必要になるからです。火の状態がどうかは、パチパチという爆ぜる音に意識を置くこと。この音が聞こえなくなったら要注意。初心者にありがちなのがやたらと炎を大きくしようとしてしまうケース。炎が大きくなると燃料の消費は早くなるし、焚き火のたのしみである寄り添って囲むことができなくなります。

焚き火のあと始末

火をおこすだけが焚き火ではありません。あと始末をきちんとやって焚き火は終了です。ベストなのは薪を完全に燃え尽くすこと。真っ白な灰になれば完璧です。そのためには投入する薪の量を考えること。撤去2時間前には投入をやめるのが目安です。灰には水をかけてきちんと消火します。直火の場合は燃え尽きた灰になれば土の中に埋めます。焚き火台を使ったときはキャンプ場にある灰の処分場へ廃棄します。自然への配慮はもちろんのこと、次に来た人が気持ちよく焚き火できるようにしておくのが焚き火のマナーです。忘れないでくださいね。


【2017.7月MONOQLO誌にて解説】

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