焚き火で薪を拾うとき知っておきたい7つの手順

2021.09.07 (火)

焚き火をする時に必要になるのが燃料となる薪。あなたはどうしていますか?キャンプ場なら薪を買える場合も多いですね。荷台に余裕のある車で行くのなら持参することもできます。

でも、売店がないキャンプ場やキャンプ場以外の場所、車がないときはどうしたらいいのでしょうか?実は自然の木枝を薪にするのが焚き火をたのしむ最高の方法です。薪拾いをすることで森や林との一体感が得られるからです。

この記事では自然の木枝の薪拾いをするときに知っておいたら便利な手順、たのしさの広げ方についてまとめました。

 

焚き火は薪拾いからはじまる

キャンプ場に行くと売店に薪が売っています。それを買ってきて自分のサイトで焚き火台を使って火を熾す。それが焚き火だと思っていませんか?いえいえそれだけで焚き火をしたと思うのはもったいない話です。

焚き火のスタートは薪を拾いに行くところから始まります。キャンプ場に行ったときも近くの林の中にちょっと足を踏み入れてみてください。アンテナを立てていると「あ、こんなところに薪になりそうな木枝が落ちてた!」と発見することができます。

秋冬だと枯れ葉が一面に落ちていてサクサクという音が心地良いものです。木々の香りも感じられます。晴れた日ならそんなふわふわの枯れ葉の上に寝転がってみましょう。

こんなに空って広かったんだ!と実感することができます。地球と一体となる、心が開くとはこの瞬間をいうのでしょう。

薪の前に必要になる焚き付け

薪の前に火口(ほくち)や焚き付けといって火が最初につきやすい材料を集める必要があります。スギの枯れ葉(通称スギッパ)や松ぼっくりは格好の火口です。火口があるとないでは火熾しのしやすさに大きな違いが出ます。まずはこの火口を集めていきましょう。

次に焚き付けです。地面に落ちている木枝で乾いたものを選んでください。折ってみて「パキッ」と音がするものが極上の焚き付けです。焚き火をするときは燃えやすいものから順に火が着くようにします。

スギッパの次は細い枝、そして中くらいの太さの枝、太い枝という感じです。それぞれの太さごとに拾っていきます。長い枝は膝の上で二つに折ってみてください。パキッと良い音がして病みつきになります。

薪拾いで集める木の種類

落ちている木や枝を集めるときに知っておくと便利なコツがあります。それは少しだけ木の種類を知っておくということ。木には硬い木とやわらかい木があります。

一般に硬い木は重くやわらかい木は軽いものが多いです。硬い木の代表格はカシ、ナラ、クヌギといったもの。やわらかい木はスギやマツです。

硬くて重い木は火が点きにくいですが、一度燃えれば火持ちが良いです。繊維質が密なので燃える部分が多いというわけです。やわらかい木は油分が多く火着きが良いかわりにすぐに燃え尽きてしまいます。

その特性を生かし、最初にスギやマツで焚き火のもとになる火種をつくり、その後に少しずつ硬い木を燃やし長く保てる状態をつくっていきます。

一度硬い木が燃え始めると火が落ち着き、しょっちゅう薪を足したりする手間もなくなります。ゆっくり焚き火をたのしんだり、傍らでお酒を飲んだり。ゆったり焚き火コミュニケーションがはじまる環境になります。

 

薪にする木の見分け方

そうは言っても木の種類を見分けるのはなんてどうすればいいの?と感じますよね。難しく考えなくても大丈夫。薪を拾い集める時に実際に触ってみて硬いか軟いか、重いか軽いかを感じてみましょう。親指の爪で木の断面を押してみてください。跡が付きやすいかどうかでも感覚的に判断できます。

キャンプ場所によっては、同じ植生つまり樹木の分布のものばかりで、いろんな種類の薪を集めにくい場合もあります。いろんな種類の薪があるということを知っているだけバランスを考えた集め方ができるようになります。

拾った薪の入れ物をお忘れなく

たくさん薪を集めたけどどうやって持って帰るの?そんなことにならないようあらかじめ袋や入れ物を用意しておきましょう。

間口が大きく木枝がガンガン入れやすいものがいいです。地面に置いても問題ないような加工されたものがあればベストです。それでいて少しオシャレなら言うことなし。はずせない定番焚き火グッズになります。

薪拾いもうひとつの隠れたコツ

昼間の明るいうちはなるべく遠くから薪を集めるようにしましょう。こうすることで万が一、夜暗くなってから薪が足りないなんてことになったとしても、近場から拾うことができ助かります。

薪拾いは自然なコミュニケーションをつくる場

薪拾いには大きな副産物があります。それはコミュニケーションをつくってくれるというもの。人は森林の中に入るだけで心が洗われた感じになります。

「あ、一緒に持ちますよ」「手伝いましょうか?」初対面同士でも何気ない声掛けがはじまります。そして薪拾いを終わる頃には緊張の糸もほどけてすっかり仲良くなっていたり。コミュニケーションを自然に生み出す場。だから薪拾いはたのしいんです。

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