焚き火は人と人のつなぎ目を演出する
焚き火を囲むと不思議な光景を見ることができます。少し経つとみんな笑顔に変わっていきます。初対面の人でも構えることなく自然な会話が生まれます。だんだんとその場が一つになっていきます。
子供の頃に戻ったような感覚になリます。純真な気持ちです。時間が経ってくるとみんなが火をじっと見つめて話さない場面もできてきます。何も考えない。無心になるひとときです。シンプル。そのまま。飾らない。そこにいる人本来の姿をひき出していきます。
日常生活ではこうはいきませんよね。相手に気を遣って、どんな話題を振っていったらいいんだろう?場がしらけたら何か話を切り出さないといけないし・・・とか心に余裕がなくなります。お互いに窮屈なので疲れます、きっかけができるまでに時間が掛かります。「あー、もうこんなところから解放されたい!」という気持ちになる時だったあります。
昔、小学校の教室に大きなストーブがありました。煙突が伸びていて外に出ているやつです。寒いのでストーブのまわりには知らないうちに人が集まってきました。みんなあーだこーだ話をしていました。身も心もあたたかくなった感覚を覚えています。ストーブが繋ぎ目の役割を果たしていたのだと思います。
人間って「人の間」って書きますよね。人の間を繋ぐものがあるから人間の良さが生まれる、そんな気がします。一人ひとりの個性を引き出しながら、その場にいる人を繋ぎ合わせていく。時には自分の弱いところも見せる。そんな中からその人の内面を知る。お互いを受け止め合う。焚き火は心の中を自然体でオープンにしてくれる。そんな力をもっています。
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