焚き火の場づくりを半年やって思うこと

2018.10.16 (火)

焚き火の宿を開設して約半年。最近感じることがあります。それはこの場を通じて人が元気になっていく姿を見ることがたのしいということ。もしかしたらこれがやりたかったことなのかもしれない。実際やってみて感じるようになりました。

今日の来客は横浜から。こんな山の上までわざわざバイクで3時間もかけて駆けつけていただきました。数年前にご縁があった人。「これからやってみたいことがあります。一度相談に乗ってください」ある日メッセージが届きました。忙しい毎日の合間をぬって日程調整しての今日でした。

「あれからこんなことがありました。今はこんなところで働いています。そこで接する人と一緒にいるのが本当にたのしい。もっとその世界を広げてみたい。将来的にこんなことにチャレンジしたい。そう思うようになりました。まず何から始めたらいいのでしょう・・・」途中途中で思いを巡らせながら。あれこそ話してくれました。

「今日は日頃誰にも話したことがないことまで話してしまいました」「団長(三宅のこと)に話を聴いてもらいたかったのかもしれない」最後にそう言ってくれました。

「じゃあ、焚き火やりますか!」焚き火が始まりました。バイクのこと、宇宙のこと、キャンプの食事のこと。いろんなことに話は広がりました。火を見つめながら自然な会話が続きました。話の内容は何の変哲もないことばかり。他愛もない話です。でも何とも言えないほっとする空気感がそこにありました。

時間に追われ忙しい毎日。日々いろんなことが起こります。人間関係でストレスもあります。そんな中、誰もがお腹の中に溜め込んでいるものがあります。溜め込んだままだとしんどくなります。歪みも出てきます。だからどこかで解き放つときも必要です。

焚き火でフラットな場がつくりたい。そう思って開いた場所。あれから半年。いろんな人がこの場を訪れてくれました。みんな思い思いに雑談をしていきます。雑談の先にはその人の背景が見え隠れします。帰る頃には晴れやかな表情になっていく。これこそ焚き火でできる仕事の真髄なのかもしれない。そんな思いにかられた一日でした。

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