焚き火で人と人との心が通い合うコミュニケーションの場をつくる

2018.06.04 (月)

 

焚き火でつくるコミュニケーションの場づくりとは何か?フラットな場の必要性とは?一連のことを動画で語りました。本記事では動画にある焚き火コミュニケーションのエッセンスをまとめてみました。

Q:ここでやっていることは?
ここでの場づくりは焚き火とコミュニケーションが重なり合ったもの。重きを置いているのはコミュニケーション。人と人とのコミュニケーションをどれだけ円滑にできるかに注力しています。それが最もできやすいのが焚き火の場です。

Q:なぜ焚き火を使おうと思ったのか?
大学時代に野外活動研究会のようなものをやっていました。仲間と一緒にキャンプをしたり野宿をしたり。夜は必ず焚き火を囲みました。その時、言わなくてもいいことを言う自分がいました。周囲の仲間も同じ状態でした。その場面が脳裏のどこかに残っていました。何とも言えないフラットで自然体でいられる空気感が忘れられませんでした。

社会人になりサラリーマンになりました。サラリーマンはなかなかホンネを言えない世界ですよね。でもホンネを言い合えることが人と人とを繋ぎ合わせるベースだとずっとずっと思い続けてきました。どうしたらそういうことができるのだろうかと思ったときに学生時代の焚き火のシーンが蘇ってきました。

あの頃あの場ではみんな「そのままの自分」を出していました。じゃあ焚き火の場を使えばいいのではとコミュニケーションと焚き火が重なり合ったわけです。

Q:サラリーマン時代に焚き火を思い出したのは?
サラリーマンとしては大失敗した経験を持っています。公式の場で当時のCEOに直言したことです。変なことを言ったわけではないのですが、普通のサラリーマンがあまりやらないようなことをやりました。その結果ジェットコースター人生になりました。ほぼ下がりっ放しでしたけど笑。自分としては顧客視点で会社としてあるべき姿を言ったつもり。間違ったことをしているとは思っていませんでした。でも会社の常識的には間違っていたのでしょう。

こうした経験を通じ、どうしたらホンネで話せる場がつくれるのだろうと試行錯誤をしたり、たくさんの学びをしました。でもどれも作為的、意図的で自然体といえるものはありませんでした。自然体が体現できるのは焚き火しかない。結論に至りました。

Q:コミュニケーションにこだわる理由は?
コミュニケーションとは人と人との心の通い合いだと思っています。コミュニケーションという言葉は広いので人によって解釈の仕方が変わります。人はすべて脱ぎ去って原点に返ったときに「そのままの自分」「自然体の自分」に行き着きます。50年以上生きてきてそうじゃなかったときもあるしいろんなことをやってきました。でも原点はここだと。

その自然体の状態でお互いが接することが一番。それさえできていれば人と人はちゃんと繋がっていける。心の通い合いもできる。全ての基盤です。だからそこにこだわりがあるのだと思います。

Q:フラットな場とは?
わかりやすく言うと会社があります。会社には社長がいて役員、本部長、部長、課長、主任そして平社員がいる上下関係があります。組織を動かしていくのは必要な要素です。でもそれだけでいいのかということです。フラットな場とはそうしたヒエラルキーのない状態を言います。そこに所属する人が同じ目線で物事を考え実践できる場です。

フラットな場じゃないとそこに関わっている人に歪みが出てきます。組織がありながらのフラットにいこうという意識を持つことで物事は変わっていきます。少なくとも自分の周りにあるチームや人のつながりではできるだけ限りなくフラットを守り通していきたいと思っています。

Q:火の持つ効果とは?
おそらく人間のDNAにふれつながるものだと思います。火には3つの要素があります。一つ目が明かり、二つ目が暖をとる、三つ目が食をつくるです。これは原始の時代まで遡る、人が生きていくための大もとを司っています。火は人間に不可欠なものだということが人の内側に入り込んでいるような気がします。これが根っこになっているから、「火を見たら落ち着くよね」「懐かしい気持ちになるよね」という言葉になるのだと思います。

Q:焚き火コミュニケーション研修の場から持ち帰ってもらいたいものは?
社長であろうが部長であろうが平社員であろうが突き詰めれば一個人です。それぞれの立場でそれぞれの悩みを持って仕事をしているはずです。立場や肩書きを取り去ったとき「そのままの自分でいいんだ」「あなたそのままでいいんだよ」ということです。もう一つはそこに関わっている人一人ひとりの個人、個性に目を向けてもらえるようになることです。

会社では家族の話とか、これまでどうやって人生を歩んできたとか、何で今この会社にいるのかとかそんな話はほぼしないですよね。実はそういう話の中にこそ、その人の大切なものは必ず隠れています。今まで知らなかった一面を共有し、本当の意味でのつながりの濃さをつくっていきたい。人間対人間の関係性をつくっていく後押しをする場づくりがしたいと思っています。

Q:協会として目指すところは?
一人でも多くの人が自然体でそのままの自分に戻ってもらうということです。「今のままの自分でいいんだ」と思うことで、その人が本来持っている力はもっと表に出てきます。抱えている悩みやつらいことが洗い流されるということにもなります。

一人ひとりの個性をちゃんとみてあげて、一人一人が輝く世界であってほしい。そういうことができる場、舞台をつくっていきたい。大げさなきらびやかなものではありません。ここに来る人が一人でも多くそんな気持ちになってもらえること。「あそこのの焚き火のところに行ってから何かキッカケになったよね」「良くなったよね」と言ってもらうことが夢です。

Q:三宅さんにとっての焚き火とは?
シンプルに自分の原点でいいんだよということに気づかせてくれるもの、場です。僕にとってとても大切なものです。

Q:最後にメッセージを。
日々たのしいこと、つらいこといろいろあります。でもそれを引っ張ることなく自分が自分の原点に立ち返ってもらうときってあっていいと思います。原点に返ることで明日へ向けての活力やワクワク感が湧いてくるような場をつくってほしいです。行き着くところは「あなたはそのままでいいんだよ」という気持ちになってもらえることが何よりのよろこび。まずは焚き火を囲んでみましょう。

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