焚き火初心者の火おこし術~これだけ覚えれば焚き火マスター

2017.06.09 (金)

焚き火のスタートは火おこしにある。これができないと何も始まらない。火がないと温まれないないしお茶も飲めないし料理もできない。キャンプで初心者が苦労するのは火おこしだったりする。でも一番たのしいのも火おこしだ。ここでは基本になる初心者のための焚き火火おこし術を紹介する。

 

自宅から持参するもの

マッチもしくはライター、新聞紙、使用済みの割りばし20本程度、軍手、火ばさみ、うちわは必須アイテム。あとスコップとバケツがあればベストだ。さらに準備周到にするなら焚きつけになる小枝や松ぼっくりを事前に集めておく。どこで集めるのかいうと近所にある公園。日頃に気にしなかったら見過ごしてしまうような小枝がたくさん落ちている。キャンプに行く前に焚きつけ拾いをするのが定番になっている。この焚きつけ拾いが思いの他たのしい。無心になって拾っていると心が真っ白になるから不思議だ。ぜひ試してみてほしい。

 

焚き火が燃える原理

焚き火が燃えるためには燃料、熱、酸素の3つが必要になる。この3つがバランスよく調和することで火がおこせ火を保つことができる。必要な量の薪が入っているか?熱の集中ができているか?空気が通りやすくなっているか?3点に注意を置きながらやると火おこしは上達する。

 

薪、焚きつけの準備

焚き火には、燃料準備、火おこし、火の維持の3つの手順がある。準備として薪と焚きつけが必要になる。薪や焚きつけは近隣から拾ってくるかキャンプ場で購入するかの2つの方法になる。初心者はメイン燃料になる薪はキャンプ場で購入し、プラスアルファをキャンプ場近隣で拾ってくる方法がベターだろう。燃料として必要なものは、着火剤、焚きつけ、薪の3種類になる。

 

着火材は新聞紙がおすすめ。単に丸めただけでは火は付きにくいもの。新聞紙1枚を半分に切ってそれを畳んで5センチ程度の棒状にする。棒状のものを軽くねじりながらひと結びしてヘビのとぐろのような形にする。ふわっというところがコツで固く結ぶと燃えにくくなるので注意しよう。出来上がりはしっぽと頭が出た感じになる。このしっぽのところに火をつける。

 

荷造り用の麻ヒモも着火剤として重宝する。細かくほぐしてふわふわの繊維のかたまりにする。麻ヒモはキャンプ場では別の用途でも使えて便利。一つ持っておくといざというとき助かる。

 

焚きつけとしてはまず枯れ葉。なかでもスギの枯れ葉や松ぼっくりは良く燃えるので集めたい。小さな火から大きな火になるように太さの違う小枝を集めていく。キャンプ場の夜は思った以上に早く暗くなるので焚きつけは早めに集めておくことをおすすめする。

 

キャンプ場で売っている薪は太いのでエンピツ3本分くらいの太さに割る。割る道具はナタや手斧を使う。こうした道具を使うときは薪を持つ側に必ず軍手をつけること。振っているうちに手元が滑って思わぬ怪我になることがあるからだ。自宅から使用済みの割りばしを持参すると手間なく焚きつけになり便利だ。

 

着火材、焚きつけの準備ができたらそれを焚き火をする場所の近くに順番に並べていく。火が付きやすいものから順番に用意する。燃えやすい順番にいくと、着火材→枯れ葉→小枝→細く割った薪→中くらいの薪→太い薪というながれになる。火はついたけど次に入れるものが手元になくせっかくの火種が消えてしまうということがよくある。ひと手間掛けてもこの下準備を怠らないことが上手な火おこしのキモ。下準備がきちんとできているか否かで上手な火おこしは決まると言っても過言ではない。

 

焚きつけへの着火

火がつきやすいように材料を組んでいく。まず新聞紙の着火材を中心に置く。新聞紙を囲むように枯れ葉を乗せる。そして割りばしなどの細い木や小枝を組む。このとき空気が通るようにべちゃっとつぶさないようにするのがコツだ。さらに少し太い枝を組んでいく。ピラミッドのように三角錐をつくっていくイメージになる。火は上へ上へと向かっていく。こうすることで新聞紙の先端から火が燃え移りやすくなるわけだ。

 

着火にはマッチやチャッカマンを使う。軸の長いものの方が手元が熱くならず使いやすい。着火剤から枯れ葉、小枝、少し大きな枝に火が移っていくまでが勝負。じっと我慢しながら火がまわっていくのを待とう。火を着けるというより「焚き火を育てる」という気持ちをもつのがコツだ。

 

市販でも着火剤はいろいろと売っているが、焚き火火おこしの醍醐味はやはりマッチ1本。日常生活でマッチを使う場面は減ってきた。でもシンプルに火を着ける道具としてマッチは欠かせない。マッチ1本で一発着火できる術を身に着けていこう。

 

焚き火の維持の仕方

初めて焚き火をやるときに間違ってしまいがちな事例に薪を詰め込んでいくというものがある。詰め込むと空気の通りが悪くなり、せっかく燃えた火が消えてしまったりする。三角錐のように立てかけるのは空気の通り道をつくるためと心得てほしい。最初からうまくいくとは思わない方がいい。二度三度と失敗を重ねるうちにコツがわかってくるものだ。

 

薪と薪の間に空間がなければ火は消えてしまう。燃焼には空気が必要になるからだ。火の状態がどうかはパチパチという爆ぜる音に意識を置くこと。この音が聞こえなくなったら要注意だ。初心者にありがちなのがやたらと炎を大きくしようとしてしまうケース。炎が大きくなると燃料の消費は早くなるし、焚き火のたのしみである寄り添って囲むことができなくなる。

 

焚き火のあと始末

火をおこすだけが焚き火ではない。あと始末をきちんとやって焚き火は終了になる。ベストなのは薪を完全に燃え尽くすこと。真っ白な灰になれば完璧だ。そのためには投入する薪の量を考えること。撤去2時間前には投入をやめるのが目安になる。灰には水をかけてきちんと消火する。直火の場合は土の中に埋める。焚き火台を使ったときはキャンプ場にある灰の処分場へ廃棄する。自然への配慮はもちろんのこと、次に来た人が気持ちよく焚き火できるようにしておくのが焚き火のマナーだ。憶えておいてほしい。

 
はじめて焚き火体験

 

【2017.7月MONOQLO誌にて解説】

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