初夏の訪れ「焚き火フレンチ」開催レポート

2019.06.10 (月)

焚き火料理にフレンチの要素を乗っける。数段グレードアップした料理へ変貌させる。参加した方に一緒に体験、心ゆくまでたのしんでいただく。そんなコンセプトで始まった焚き火フレンチ。昨年に引き続き第2回目のイベントを開催しました。今回も料理教室を運営するフレンチシェフにアレンジしていただきました。

今回のメニューはこちら。テーマは「かたまり肉」。かたまり肉を調理できるアウトドアならではの企画です。

☑前菜;シェフ特製フレンチ前菜盛り合わせ
☑当日スペシャル;イワシのファルシ
☑メイン;「かたまり肉」丸鶏のロースト
☑ダッチオーブン料理;季節の野菜ラタトゥイユ、鳥もも肉添え
☑デザート;自分で焼くマシュマロと自家製カスタードソース添え
☑サイド;網焼きバゲット

シェフには前日入りして仕込みをしてもらいました。丸鶏は前日から塩をすることで味がなじむとのこと。みんなやりがちなのは焼く直前の塩ですよね。これだと焼いたときに塩が落ちてしまうそうです。

前日夜の食事用で買ってきた豚のかたまり肉に4時間前から塩で下味を付けたのですが、たったこれだけ驚くほど美味しくなりました。塩の使い方をちょっと覚えておくだけで格段に焼き物の仕上がりが変わります。

「どちらでもやってみたい方でお願いします」火おこしチームと食材準備チームに分かれて作業開始。火おこしのキホンをレクチャーします。見ているだけより体験した方がずっとたのしい!ワクワクドキドキですね。

サラダに入れる野菜はいったん炭焼きにします。これだけで香ばしさが引き立つようになります。

メインメニューのかたまり肉。今回は丸鶏を一羽用意。胸肉は繊細に仕上げるために、カブト(兜)に捌いてじっくりと焼き上げます。骨付きのまま焼くので、身が縮むことなくしっとりと仕上がります。もも肉は、ばらしてダッチオーブンで一緒に煮込みます。食べやすいように一度ほぐしてから再度煮込みます。

じっくり焼きたい丸鶏は早い時間から焼いていきます。今回から新たに登場した「でか七輪」で遠火でまわしながらの作業です。美味しくな~れ!

一緒に作業していると自然な会話が広がります。雑談しながらの料理もたのしいひとときです。

前日の買い出しで新鮮なイワシにアンテナが立ったシェフ。豚バラ肉とむきエビを包丁で細かくたたいたところに大葉としょうがでアクセントをつけた具をイワシの切り身で巻いて焼きます。スペシャルメニュー、イワシのファルシ完成です。

サラダはおしゃれに盛り付けます。いつもの器が見違えるように変身していきます。盛り付けって大切なんですね。

緑が濃くなった山並みの景色をみながら、焚き火フレンチランチがスタート。食事しながらだと話も弾みます。

ダッチオーブン用のかまどに火を入れます。ガスバーナーなどは使わず熱源を自然の姿でつくることにもこだわって料理の深みを体感します。

ラタトゥイユを仕込んでいきます。色とりどりの野菜が料理を惹きたてます。ズッキーニを入れるのがラタトューユの基本なのだそうです。味付けは塩だけ。なのに甘さが出て何でこんなふうになるの?驚く美味しさでした。

仕上げはデザート。焚き火でつくったスモアを乗せて食べます。自家製カスタードソースは甘さをおさえた自然な味わい。くせになる味です。

焚き火フレンチを堪能した後はおきまりの焚き火リラックスタイム。ひたすら火の番に没頭する人。焚き火の傍でゆったりと話す人。それぞれお好みに時間を過ごしてもらいます。最後は参加者全員で打ち解けて、お互いの働き方についての語らいにまで発展。みんなの笑顔に花が咲く焚き火フレンチ会。また企画したいと思います。

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