焚き火から森をまなぶ講座/開催レポート

2019.05.07 (火)

昔は森から切り出した木を燃やして煮炊きをしたりお風呂を沸かしたりしていました。木を燃やすと二酸化炭素を発生します。木は空気中の二酸化炭素を吸って育っていきます。木が火になって火が木を育てる。焚き火と森は親密な関係にあります。両者をつなぎ合わせるような場をつくりたい。そんな想いで焚き火から森のことを少しでも理解できる企画を開催しました。

今回招いた講師は環境系コンサルタントに長年従事したプロフェッショナル。まず講師レクチャーのもと、森に入る前にグーグルアースと環境アセスメントデータベースで全体を俯瞰します。こんなふうに森の植生がわかる資料があるのですね。新発見です。「木を見て森を見ず」とはまさにこのこと。さすが専門家視点ですね。


5月連休の一日。あたりは新緑のグリーンがとてもまぶしい季節です。山は一年を通していろんな顔をみせてくれます。そんな中でも輝きという点では一番ではないでしょうか。うきうきした気持ちになります。


まずはそんな木々の中を歩いていきます。人工林だけかと思いきや雑木林も広がっています。針葉樹と広葉樹が交ざり合う風景。「これって何の木ですか?」「葉っぱをみて調べます」澄んだ空気と木の香りが鼻の中にスーッと入ってくるのがわかります。からだの中が浄化される感覚になります。


折り返し地点からの戻り道。今度は薪を集めながら歩いてもらいます。「行きは上ばかり見ていたけど、帰りは下ばかり見ているね」「こうして探しているとたくさん薪になりそうな枝が落ちているんですね」参加者の目線が変わっています。何より子供のように必死になって薪集めしている姿が印象的。行きできごちなかった雰囲気が一気に仲良しモードに変わる瞬間。自然は人をやさしくします。


いったんスタート地点に戻り、さらに林道を登っていきます。道すがら人工林が整然と並ぶ様子がわかります。


坂を登り切り少し頂になったところへ到着。標高が高くなることで下にはなかったミズナラといった広葉樹やアカマツといった針葉樹が群生しているのがわかります。木の種類が少しわかるようになるだけで森のたのしみ方が広がっていきます。


森を歩いた後はbaseKokkoにて焚き火タイム。焚き火に勤しむ人。それぞれに立ち話をする人。肩肘張らない自然な光景になりました。これが焚き火コミュニケーションの真骨頂です。

「何かとても久しぶりに焚き火の炎に見入った時間で、懐かしい気持ちになりました」「焚き火の炎に癒されました」「すっかり焚き火のトリコになりました」参加したみなさんの声。これも森の恵みがあってのこと。次回は森の理解がさらに深まるようなコンテンツでたのしみたいと思っています。

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