焚き火で落ち着き人が集まる理由がわかる年末年始
焚き火の周りには人が自然に集まってくる。火をみているだけで落ち着いてくる。なぜそうなるのだろう?年末年始を振り返ってみる。すると焚き火の魅力を実感する出来事がいくつかあった。
年末のこと。知り合いの林業家さん宅に年末の挨拶に伺った。ここ数年何となく恒例行事になっている。これまでは29日あたりの夜に行っていた。今回は押し迫ってしまって30日、昼間に伺うことにした。到着すると庭先で何やらにぎやかな様子。
にぎやかさの理由は餅つきだった。どーんと構えたかまど。餅つき用のごはんを蒸していた。薪がパチパチ燃えている。湯気からお米が焚ける何ともいい香り。これを見るだけで堪能した気持ちになる。かまどをぼーっと見ていると人が寄ってくる。「いい感じですねー」「そうですねー」初対面でも会話が生まれる。ぱっと笑顔になる。
大晦日。紅白歌合戦を観た後はそのままゆく年くる年。各地の初詣が中継される。かがり火や焚き火。必ずといっていいほど神社には火が燃えている。火のまわりに人が集まっている。みんな暖をとっている。寒そうにしているがみんな笑顔だ。
初詣は三峯神社。秩父の奥にあるちょっとした秘境だ。去年から行き始めた。神社は標高1000メートルのところにある。遠方よりたくさんの人が訪れる。山を登る道には大渋滞ができる。動かなくなるので途中で車を停めて歩いて登る。参拝するにも長蛇の列。やっと拝んだ後に身体は冷え切ってしまう。境内の裏に行くと火を焚いていた。しょうが湯と焼きまんじょう片手に焚き火にあたる。まさに救世主。ここでも自然に人が集まっていた。
火は人のまん中。生活の根源。全てのベースになっている。火がなければ生きていけない。火があることで暖をとり、人と人がつながり、今がある。年末年始のちょっとした出来事の中に焚き火の魅力を再認識。やっぱり焚き火は素晴らしい。
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