大人の焚き火の魅力〜夕刊フジ取材
夕刊フジさんに焚き火コミュニケーションについての取材を受けました。以下紙面になったこととインタビューで話した内容を紹介します。
火を囲む。それだけで心が落ち着く。リラックスできる。初めて会った人でも自然に打ち解けられる。話したくなければ話さなくていい。炎を見つめているだけでも大丈夫。それが許される空気感。焚き火を囲むその場で生まれてくるものがある。見えてくるものがある。焚き火の魅力だ。
焚き火というと、中学生の頃、林間学校でやったキャンプファイヤーを思い出す人が多い。最近だと友人と囲むバーベキューかもしれない。どちらも火を真ん中に人が集まるという意味では同じ種類のものだ。焚き火とも共通点がある。でもコミュニケーションのスタイルではまるで異なる。
キャンプやバーベキューのようにみんなでワイワイガヤガヤやるものを「動」とするなら、焚き火は「静」ということになる。少人数で小さな焚き火を囲みしっとりと語り合う。あるいは焚き火を見つめながらじっくり自分と向き合う時間をつくる。焚き火は他者との深いコミュニケーションを円滑にする。自分とのコミュニケーションができる時間をつくり出す。
そんな魅力をもつ焚き火。初めての人にとってはどこに行って何から始めたいいかわからないもの。「焚き火をやってみたいなあ」そう思ったら手ぶらですぐに来てもらえる。そんな場所が「焚き火体験」だ。参加者は30~60代までの幅広い年齢層。いわゆる「大人」世代だ。
なかでも一番多い世代が30代後半から40代の女性。非日常感や癒しを求めて焚き火を見つめたくなるのが理由のようだ。特長はほぼ一人参加であること。一人でも安心。焚き火が仲介役となってその場にいる人との会話をつくり出してくれるから。
自分で焚き火をやってみたい人はまず場所さがしからはじめてほしい。自治体の条例などにより、焚き火はどこでも気軽のできるものではなくなってしまっている。残念なことだ。確実にできるのはキャンプ場ということになる。
焚き火をやるときは周囲に十分配慮することも大切。そして後始末まできちんとすること。自分だけ良ければいいはNG。これができないのならやらない方がいい。
焚き火には二度と同じものに出会えない奥深さがある。手間ひまかけて一つの焚き火をつくる。焚き火を囲んだ人との一期一会をたのしむ。これが焚き火の醍醐味だ。
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