廃材を活用した焚き火の薪置き場づくりでわかったこと

2018.08.28 (火)

1ヶ月のうち半分くらいの山の暮らしを始めた。たのしみは裏山の開拓、秘密基地づくりだ。ところが夏場は裏山の開拓はお休みにすることになった。理由はスズメバチの活動が活発になるから。裏山斜面は格好のスズメバチの巣づくりエリア。ここに踏み入れて彼らを怒らそうものなら大変なことになる。

そんな事情もあってこの情熱をどこへ向けようかと考えた。必要なのは建物の周辺だ。とりあえず軒下に並べた薪が気になる。風雨にさらされてカビているものもある。やはりちゃんとした薪小屋をつくったほうがいい。そこで手がけたのがDIY。これがハマることになった。

資材はすべて廃材利用

つくるにあたり一つだけこだわったことがある。それはできるだけ木材は買わないということ。前に住んでいた人が置きっ放しにしていた廃材を利用した。それだけでは当然足らない。そこで知り合い経由で近隣の製材屋さんを紹介してもらった。驚いたことだが大量に廃材が出る。ご好意でそれを譲り受けることができた。

電ドラと丸ノコ

今までDIYなんてまったく興味がなかった。ここではいろいろなものを自作できる。ちょっとやってみたい気持ちにもなった。知り合いにも少しきいてみた。道具から入る性分。最寄りのホームセンターで必要な電動工具を購入した。買ったのは電動インパクトドライバーと丸ノコ。厳密にいうと丸ノコの購入は少し後になった。

この2つを手に入れたことが大きかった。後になってわかったことだが、電ドラと丸ノコがあれば大半のDIYができる。その出来栄えは驚くほどだ。もともと自分でゼロから創り出すことは大好き。自分が思ったことがすぐ形になるのもワクワクする。スイッチが入った。

そんな感じでいきなり薪小屋づくりに着手した。基礎になる部分だけ本を見れば何とかなるだろう・・・高を括っていた。見よう見まねでやり始めた。ところがそんなに容易な話ではなかった。

初心者が陥りやすい反省点

とにかくやってみた結果、反省点がたくさん出た。以下がそれだ。初心者でこれから薪小屋なりを自作しようという人には役立つかもしれない。体験談を共有する。

まず、あらかじめ全体の形をどんなふうにするのか設計しておいた方がいい。その場その場で付け足し的にやっていると一度組み立てたものをばらしたり、手のこぎりでカットが必要になり二度手間になる。特に強度が必要な箇所はどう組み合わせるのかちゃんと考えておこう。ちなみに写真は思いつくまま作っていった土台。組み合わせ、強度などに問題があり、後でやり直すことになった。

一番難しい屋根組み

一番難しかったのが屋根の組み方。「薪小屋 屋根」などで検索して調べてみたらどれも肝心なところの写真や説明がない。ホームセンターで外の商品置き場を写真に撮ったりもした。本に書いてあるものを見よう見まねでやってみた。作業が中断するので屋根の組み方はあらかじめ設計しておきたい。

屋根に使う材料を波板という。これまでこんな用語には全く縁がなかった。波板の長さは6尺(180センチ)サイズが主流。あらかじめこの長さに合わせた屋根の大きさで設計すると、余分なカットもせず、また採寸まちがいもなくスムーズに作業が進む。作業しているとこんな訪問者もいて癒されることもあった。

数量が読めないネジ類

思った以上に数が必要になるのがネジ。38ミリ、45ミリ、51ミリ、65ミリ、75ミリなどいろいろな長さがある。打ち込む幅に合わせて使い分けする必要がある。ネジにはコーススレッドという種類がある。これは食い込みがしやすい構造になったもの。下穴を開けなくても打てるのでラク。覚えておこう。

最初はどのくらい必要になるのかわからない。100本単位などで小出しで買った。でも実際はこんな数では足らなくなる。主たるものは500本単位で入っている箱で買った方がお得になる。

波板を止めるネジもたくさん要る。100本という単位だ。釘で打つもの、ネジのもの種類があるみたい。強度を考えネジ方式のものにした。実際にどのくらいの範囲で打てばいいのかはわからない。ただ風雨にさらされることを考えるとそれなりにきちんとした方がいいと判断した。

意外にコストがかさむのが塗料。どのくらい量が要るのかわからない。最初小さめの缶を買ったがすぐになくなってしまった。追加で  を購入。木材にお金が掛かっていない分、塗料にお金が掛かるということがわかった。

薪小屋づくりは自分とのコミュニケーション

こうして初めての薪小屋づくりが完遂した。作業中はひらすら没頭。気がつくとすぐに半日過ぎているという感覚だった。この間は心がからっぽ。邪念が消える。ややこしいことなんて考えている暇もない。シンプルに考えたどうなのか?そんな自分とのコミュニケーションに最適な時間になった。廃材を活用したものづくりで得られるものは計り知れない。

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