焚き火で一度に五感を研ぎ澄ませる環境をつくる

2020.02.20 (木)

人間には本来備わっている五感があります。五感が研ぎ澄まされると毎日の生活に広がりが出ます。焚き火の魅力として大きなものに、五感を研ぎ澄ませる効果があります。焚き火で研ぎ澄ませることができる五感についてまとめました。

五感とは

そもそも五感とは何でしょうか?

五感(ごかん)とは、動物やヒトが外界を感知するための多種類の感覚機能のうち、古来の分類による5種類、すなわち視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をさします。この伝統的な分類を前提として、人間の感覚全体を指すために五感という表現が用いられる場合もあります(ウイキペディアより)

この「人間の感覚」というところにフォーカスしてみます。

焚き火の視覚

「何だかずっと見つめてしまいました」焚き火の場に参加した人たちの多くが口にする言葉です。焚き火の傍らにいると知らず知らずのうちにずっと見入ってしまう状態になります。

古来から人は火とともに生きてきました。炎を見つめてしまうのは人間の本能なのかもしれません。暖かな色も心をあたためてくれる要因でしょう。

時間の経過とともに火はその形を変えていきます。薪の種類、重なり方、風向き、温度、湿度・・・環境条件によっても変化します。まさに変幻自在の美しさ、自然が織りなす世界です。

緑視率を高めると、ストレスの軽減や疲労感を和らげる効果を促すと言われています。焚き火がつくる炎のゆらめきとまわりにある木々。落ち着いた気持ちにさせてくれます。

そして色。オレンジ、青、煙の色。熾きになった炭火の赤々とした色。ずっと見ていても飽きることはありません。炎が放つ光は居心地のよい空間を演出します。

焚き火の聴覚

不規則にパチパチと薪が爆ぜる音。多くの人がこの音にはまります。風のそよぐ音、木々が揺れる音。小鳥のさえずり。虫の声。焚き火と向き合うことで自然の音にも意識が高まっていきます。

リラクゼーションやリフレッシュ効果、集中力の向上を後押しします。焚き火には自然の聴覚を一度に呼び覚ます力があります。

焚き火の触覚

焚き付けを拾う。薪をくべる。木の表面の感覚が手にダイレクトにつながってきます。土にさわる。土ならでは触感。土あそびは子供の頃、普通にやっていたことです。素手で木や大地に触れることの大切さ。

こうした感覚が大人になるにしたがってだんだんと遠ざかっていきます。純粋だった童心を取り戻す瞬間にもなります。一緒に薪拾いをしていると、周囲にいる人と自然なコミュニケーションも生まれてきます。

焚き火の味覚

焚き火で野菜を丸ごと焼く。できるだけ手を加えない。すると野菜がもともと持っている甘さ、肉魚本来の旨味を感じることができます。焚き火でつくった炭火は食材そのものを美味しさを引き出してくれます。食材そのものを味覚として知ることで、もともと備わっている味覚が蘇ってきます。

焚き火の嗅覚

煙というとそれこそ煙たがられる存在かもしれません。でも焚き火を何度もやっているとだんだんとその感じが変わってきます。焚き火の煙の香りが心地よく感じられるようになります。

燃やす木の種類によって煙の香りの違いを感じてみるのもオツ。「この木ってなんだろう?」好奇心が生まれていきます。煙への感覚変化が眠っていた五感を立ててくれます。

森の匂い。草木の匂い。自然の中すべてに匂いがあります。焚き火をすることで周りのものの匂いまでわかるようになるから不思議です。集中する、癒される、元気になる、各々の香りでエネルギーをもらうことにつながります。

まとめ

便利な現代社会で意識することがなくなった五感。意識しなくても普通に生活ができてしまいます。もしかしたら劣化しているかもしれません。

人間が本来も持つ大切な感覚を一度に取り戻させてくれる焚き火。一度に五感を呼び覚ませるものは他にはないのではないでしょうか。

今まで使っていなかった脳の部分に信号が入っていくような感覚。焚き火を囲んで五感を取り戻してみてください。自分が持っている本能が目覚めることが毎日の暮らしを心豊かにしていきます。

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